診療支援
診断

本態性高血圧
Hypertension
田村 功一
(横浜市立大学主任教授・循環器・腎臓・高血圧内科学)

頻度

よくみる(日本全体で4,300万人,成人の2.5人に1人と推定されている)

GL

・高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)

・高血圧診療ガイド2020

診断のポイント

【1】1)高血圧であるか否か,2)高血圧緊急症に該当するか否か,3)二次性高血圧が疑われるか否か,4)高血圧性臓器障害の有無とその程度,が診断のポイントである。

【2】本態性高血圧の病態では,遺伝的要因として多くの遺伝子やその組み合わせで影響しあう多遺伝子(ゲノム・エピゲノム)異常を背景にして,環境・後天的要因(食塩の過剰摂取,肥満,加齢)が作用して,血圧調節因子の異常が持続することが高血圧をもたらす。

【3】診断の第一段階は,高血圧の診断である。JSH2019における高血圧の診断基準は,診察室血圧140/90mmHg以上(家庭血圧135/85mmHg以上)であり,高血圧の診断は,診察室血圧および家庭血圧のレベルによってなさ

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