今日の診療
診断

二次性高血圧
Secondary Hypertension
大石 充
(鹿児島大学教授・心臓血管・高血圧内科学)

頻度

よくみる

【1】明らかな原因のない高血圧を本態性高血圧といい,それ以外を二次性高血圧という。以前より高血圧全体の約10%が二次性高血圧であるとされていたが,実際はもう少し頻度が高いのではないかと推定されている。

【2】二次性高血圧には表1に示すように多くの種類がある。このなかで特に頻度が高い原発性アルドステロン症は5~10%を占めるとされ,睡眠時無呼吸症候群は,二次性高血圧の原因としても高い頻度を占めるとされている。各疾患の診断技術が向上し,二次性高血圧の存在が普及することにより二次性高血圧の頻度はさらに増加すると考えられる。

診断のポイント

【1】二次性高血圧をみつける最大のポイントは“疑うこと”である。

【2】表2に示すような,一見些細にみえるようなことに気を配り,疑わしい患者には二次性高血圧の鑑別を行う。

【3】原発性アルドステロン症では低カリウム血症が有名であるが,近年の食塩摂取制限下

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