頻度
よくみる
診断のポイント
【1】高齢者に多い。
【2】収縮期血圧100mmHg,拡張期血圧60mmHg以下を目安とする。
【3】めまいや立ちくらみ,頭痛,倦怠感といった症状を伴う。
【4】低血圧症の原因について精査する。
緊急対応の判断基準
【1】経過観察可能な低血圧症と,緊急対応が必要なショックの状態について判別が必要である。
❶ショックの5徴:Pallor(蒼白),Prostration(虚脱:身体的・精神的),Perspiration(発汗),Pulselessness(脈拍触知不能),Pulmonary deficiency(呼吸不全)
❷以上のような症例や意識障害,急速な臓器障害の進行を認める症例では,低血圧の原因を鑑別しつつ,厳重なモニタリングを行い,高次医療機関への搬送を考慮する。
【2】搬送前に可能な処置として,下肢挙上,細胞外液による点滴,昇圧薬の使用,などがあげられる。
症候の診かた
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