診療支援
診断

肺血栓塞栓症
Pulmonary Thromboembolism(PTE)
山田 典一
(桑名市総合医療センター・病院長(三重))

頻度

ときどきみる

GL

肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)

診断のポイント

【1】検査前臨床的確率を評価する(表1)(Arch Intern Med 168: 2131-2136, 2008,Eur Heart J 41: 543-603, 2020)。

【2】高臨床的確率ならば直接確定診断がつけられる造影CT,肺シンチグラフィ,肺動脈造影を施行する。

【3】低・中臨床的確率なら,まずDダイマーを測定し,陰性ならば肺血栓塞栓症は否定される。陽性ならば上記確定診断法を行う。

緊急対応の判断基準

 血圧低下やショックで発症するような重症例で,造影CT施行が困難な場合には,心エコー図検査で右心負荷所見を認め肺血栓塞栓症の可能性が高いと判断されれば造影CTなどの結果を待たずに抗凝固療法を開始するとともに,血栓溶解療法開始を考慮する。

症候の診かた

【1】呼吸困

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