診療支援
診断

肺結核
Pulmonary tuberculosis
佐々木 結花
(国立病院機構東京病院・副院長)

 肺結核は結核菌による肺感染症であり,空気感染(飛沫核感染)によって感染が伝播する。

頻度

ときどきみる

2021年のわが国の結核罹患率(人口10万人当たり新規登録者数)は9.2,肺結核罹患率は6.7,喀痰塗抹陽性罹患率は3.3であり,2019年以降継続して低下し,WHOによる国際的な評価上,結核低蔓延状態に至った(厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000175095_00007.html)。

COVID-19パンデミックによる3密回避,マスクの着用,海外出生者の流入の停止などによる影響を受けたと考えられ,今後の傾向に注意が必要である。

GL

結核医療の基準(2021年改正)

診断のポイント

【1】高齢者が過半数を占める。

【2】喀痰抗酸菌塗抹・培養検査を行う。喀痰抗酸菌塗抹・培養検査は日を別とし3回,核酸増幅法による迅速同

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