今日の診療
診断

アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
Allergic Bronchopulmonary Aspergillosis(ABPA)
小熊 剛
(東海大学教授・呼吸器内科学)

頻度

ときどきみる(気管支喘息患者の約2%程度)

診断のポイント

【1】約80%の症例で喘息に続発。

【2】末梢血好酸球数・血清総IgE値高値。

【3】アスペルギルス特異的IgE抗体陽性。

【4】中枢気管支の粘液栓または中枢性気管支拡張。

【5】増悪(再燃)時か安定期かの判断が必要。

症候の診かた

【1】鋳型様喀痰の喀出は特徴的(頻度は低い)である。

【2】咳嗽,喀痰,発熱などを認める。

【3】無症状で画像所見・血清総IgE上昇などから診断される症例もある。

【4】増悪時は併発する喘息の増悪か,ABPAの活動性上昇かの判別が必要である。

検査所見とその読みかた

【1】喘息症例に末梢血好酸球数高値,高IgE血症を認めた際には本症を疑い,アスペルギルス特異的IgE抗体,胸部画像検査,喀痰真菌検査を積極的に行う。

【2】胸部CT縦隔条件で傍脊椎筋より高吸収の粘液栓(HAM:high attenuation mucus)は本症

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