診療支援
診断

特発性器質化肺炎
Cryptogenic Organizing Pneumonia(COP)
榎本 達治
(大船中央病院・呼吸器病センター長(神奈川))

頻度

あまりみない

GL

特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022(改訂第4版)

診断のポイント

【1】急性から亜急性の乾性咳嗽,息切れ,発熱。

【2】聴診上吸気時にcracklesを聴取。

【3】胸部X線写真で両側性ないし一側性の浸潤影で,通常は斑状分布や気管支血管束に沿った分布。

【4】赤沈亢進,血清CRP上昇,プロカルシトニン正常。

【5】抗菌薬無効の市中肺炎であることが診断の契機となることが多い。

症候の診かた

【1】症状は急性から亜急性で持続性乾性咳嗽,息切れ,発熱,倦怠感を認めることが多い。体重減少,悪寒,間欠熱,筋肉痛を伴うこともある。ばち指は通常認められない。

【2】これらの臨床症状は市中肺炎と酷似しているため,抗菌薬治療が行われたものの反応不良の肺炎のなかに発見されることが多い。

【3】胸部聴診上吸気時にcracklesを聴取する。

検査所見とその読みかた

【1】スクリーニング検査:特異的なものは

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