今日の診療
診断

放射線肺臓炎
Radiation Pneumonitis
中山 雅之
(自治医科大学准教授・呼吸器内科学)

頻度

ときどきみる

【1】肺癌に対する根治放射線療法を行った場合,50~60%の頻度で放射線肺臓炎が出現する。

【2】ステロイド治療が必要となる放射線肺臓炎は2~31%と報告によりさまざまである。

診断のポイント

【1】咳嗽や息切れ,発熱などの自覚症状。

【2】胸部に放射線照射の既往(多くは照射終了後1~3か月で発症)。

【3】原則として照射範囲に一致した肺野の陰影。

【4】感染性肺疾患,薬剤性肺炎に加え,免疫関連有害事象など他病態との鑑別が重要である。

緊急対応の判断基準

【1】放射線照射範囲を越えて両側びまん性に陰影が広がる場合。

【2】呼吸不全を伴う場合。

【3】以上では,多くはステロイド治療が必要である。

症候の診かた

【1】咳嗽や息切れ,発熱。無症状のこともある。

【2】典型例では,胸部聴診で乾性ラ音を聴取する。

検査所見とその読みかた

【1】血液検査:白血球の増加,LDHやCRP,間質性肺炎マーカー(KL-6,

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