診療支援
診断

過敏性肺炎
Hypersensitivity Pneumonia(HP)
立石 知也
(東京科学大学大学院准教授・呼吸・睡眠制御学)

頻度

あまりみない

GL

過敏性肺炎診療指針2022

診断のポイント

【1】非線維性(急性・亜急性)過敏性肺炎

❶問診・訪問による明確な抗原曝露歴の確認。

❷血清特異抗体陽性。

❸高分解能CT(HRCT)における小葉中心性粒状影。

❹気管支鏡下肺生検により組織中の肉芽腫の確認,および気管支肺胞洗浄液(BAL液)中のリンパ球増多の確認。

❺抗原回避による改善と曝露による増悪の確認。

【2】線維性(慢性)過敏性肺炎

❶抗原曝露歴。

❷HRCT所見。

❸外科的もしくは経気管支凍結生検法による肺生検組織の病理学的検討。

❹抗原回避による改善と曝露による増悪の確認。

❺臨床情報,放射線所見,病理所見を組み合わせた多職種合議による診断。

緊急対応の判断基準

【1】非線維性過敏性肺炎:抗原曝露により強い呼吸不全を呈することがまれにある。副腎皮質ステロイドの投与で改善することが多いが,未診断の場合には病理組織所見を改善することにより診断がつ

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