頻度
あまりみない
【1】1978年に改訂されたじん肺法で,「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病をいう」と定義される。
❶粉じん作業職場から離れても進行する疾患である。進行して大陰影を呈するようになると呼吸不全も進行し,肺癌や気胸を合併するようになる。
❷そうならないようにするため早期にじん肺を診断し,曝露の低減措置や作業転換などの管理が必要である。
❸離職するじん肺有所見労働者は,健康管理手帳を申請し,引き続き経過観察し,合併症の有無,じん肺の進行を管理することが重要である。
【2】近年粉じん職場に従事し,じん肺健康診断を受診する者の数が増加している。
❶2021年度で29万7,837人,そのなかでじん肺新規有所見者は136人と少なくなったものの,依然発生がみられている。
❷じん肺健診の受診者数の増加とともに新しい素材による職業性肺疾患も報告され,じん肺健康診断に従事す