診療支援
診断

急性好酸球性肺炎
Acute Eosinophilic Pneumonia(AEP)
武井 玲生仁
(公立陶生病院・呼吸器・アレルギー疾患内科部長(愛知))

頻度

ときどきみる

診断のポイント

【1】発熱を伴う急性発症の呼吸器症状。

【2】胸部画像検査でびまん性陰影。

【3】気管支肺胞洗浄液で好酸球分画>25%。

【4】病歴:喫煙,薬剤,寄生虫や真菌などの感染症,吸入物質など多岐にわたる原因が指摘されており,これら原因物質への曝露がないか,包括的な病歴聴取を行う。特に喫煙はタバコの種類,喫煙本数など喫煙習慣の変化だけでなく,受動喫煙の有無,電子タバコの有無も重要である。

緊急対応の判断基準

 低酸素血症を伴う場合,すみやかな酸素投与を行う。

症候の診かた

【1】発熱のほかに,咳嗽,呼吸困難,全身倦怠感,筋痛などを伴うことがある。

【2】皮疹や末梢神経障害は基本的に認めず,これらを認める場合は好酸球性多発血管炎性肉芽腫症など他疾患の鑑別を行う。

検査所見とその読みかた

【1】スクリーニング検査:発症初期は末梢血好酸球数が上昇していないことが多い。KL-6は通常は正常,SP

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