診療支援
診断

慢性好酸球性肺炎
Chronic Eosinophilic Pneumonia(CEP)
新実 彰男
(名古屋市立大学大学院教授・呼吸器・免疫アレルギー内科学)

頻度

あまりみない

診断のポイント

【1】数週~数か月の慢性経過,自然寛解は≦10%。

【2】30~50歳台に好発し,女性優位(男女比1:2)。

【3】非喫煙者に多い(現喫煙者は≦10%)。喘息(50%),アレルギー性鼻炎の合併が多い。

【4】病変は肺末梢側優位でしばしば多発性・移動性。

【5】末梢肺での好酸球増多の確認〔気管支肺胞洗浄(BAL),経気管支肺生検(TBLB)〕。

緊急対応の判断基準

 低酸素が進行したら適宜酸素投与(ただし急性好酸球性肺炎に比して重度呼吸不全は少ない)。

症候の診かた

【1】咳,喘鳴,呼吸困難,発熱,全身倦怠感,体重減少や,時に胸痛(胸膜炎による),血痰,盗汗など。

【2】喘息に伴う連続性ラ音に加えて断続性ラ音(coarse crackles)や胸膜摩擦音が聴かれることもある。

検査所見とその読みかた

【1】血液検査:末梢血好酸球増多(20~30%)は発症早期からほぼ全例で認め,CRP

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