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肺癌診療ガイドライン2023年版
診断のポイント
腺癌,扁平上皮癌,大細胞癌からなる非小細胞肺癌(NSCLC:non-small cell lung cancer)と小細胞肺癌(SCLC:small cell lung cancer)に分類される。
【1】高齢者が半数(75歳以上が肺癌全体の約50%)である。
【2】喫煙者は高リスク(男性4.4倍,女性2.8倍)である。
【3】咳嗽,喀痰,胸痛,呼吸困難などの自覚症状または胸部異常陰影(健診など)にて発見される。
【4】扁平上皮癌・小細胞癌は喫煙に関係し,中枢気道発生の腫瘤が多い。
【5】腺癌は,末梢型腫瘤でドライバー遺伝子変異・転座を有することが多い。EGFR遺伝子変異,ALK遺伝子転座は,それぞれ30~40%,3~5%に認める。
緊急対応の判断基準
肺癌によるoncologic emergency(がん救急)には,以下のような病態があ