今日の診療
診断

急性糸球体腎炎
Acute Glomerulonephritis
猪阪 善隆
(大阪大学大学院教授・腎臓内科学)

頻度

あまりみない

診断のポイント

【1】急激な血尿,高血圧,浮腫の出現。

【2】若年者ではA群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)による咽頭炎,膿痂疹の先行感染。

【3】成人では皮膚,肺,心臓,尿路,歯など多彩な部位でのブドウ球菌感染に続発。

【4】パルボウイルスB19(PVB19)感染による発熱,紅斑,関節痛に引き続いた発症。

緊急対応の判断基準

【1】溶連菌感染後急性糸球体腎炎ではしばしば腎機能障害による浮腫や尿量減少など体液貯留が生じる。血液透析などによる除水の必要性について,うっ血性心不全による呼吸不全や酸素化障害などの有無で判断する。

【2】まれに高血圧性脳症により,頭痛,視力障害,意識障害,けいれんなどの症状を一過性に認めることがあり,MRIにて可逆性後頭葉白質脳症の有無で判断する。

症候の診かた

【1】血尿:血尿は必発の所見である。溶連菌感染後急性糸球体腎炎では約3分の1の患者は肉眼的血尿を呈する。

【2

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