今日の診療
診断

慢性腎炎症候群(無症候性蛋白尿・血尿を含む)
Chronic Nephritic Syndrome (including Asymptomatic Proteinuria and/or Hematuria)
坪井 直毅
(藤田医科大学教授・腎臓内科学)

頻度

よくみる(日本腎臓学会腎生検レジストリー登録症例の約半数が,臨床的に慢性腎炎症候群と診断されている。また,慢性腎炎症候群の原因疾患の30~40%をIgA腎症が占める)

診断のポイント

【1】全年齢層にわたり発症。

【2】蛋白尿,糸球体性血尿,円柱尿などの腎炎性尿所見。

【3】3か月を超えて所見が持続し,緩徐に腎機能低下が進行。

【4】腎生検で原因となる糸球体疾患を同定。

緊急対応の判断基準

 急速進行性腎炎(RPGN:rapidly progressive glomerulonephritis)への移行例,透析治療の適応となる重度の腎機能低下症例,ネフローゼ症候群への移行例やコントロール不良の高血圧を呈する場合は,精査および安静・塩分制限,降圧治療のため入院が必要。

症候の診かた

 慢性腎炎とは血尿,蛋白尿が持続し,発見時あるいは経過中に高血圧,乏尿,GFRの低下を示す臨床症候分類であり,腎炎による症状

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