頻度
あまりみない
GL
アルポート症候群診療ガイドライン
診断のポイント
【1】糸球体基底膜のⅣ型コラーゲンα5鎖をコードするCOL4A5遺伝子変異によるX連鎖顕性遺伝形式が80%を占め,α3鎖またはα4鎖をコードするCOL4A3またはCOL4A4の変異によるAlport症候群は15%が常染色体潜性遺伝形式で,5%程度が常染色体顕性遺伝形式である。
【2】典型例は以下の特徴を示す。
❶腎不全の家族歴。
❷持続性血尿。
❸両側感音性難聴。
❹前部円錐水晶体などの眼所見。
❺電子顕微鏡による糸球体基底膜の特徴的所見。
症候の診かた
【1】典型例:X連鎖型は原則男性であり,幼少期までに顕微鏡的血尿が認められ,発熱時に肉眼的血尿を伴うことがある。進行に伴って蛋白尿も出現する。感音性難聴は10歳以降に発症し,その後に高血圧や腎機能低下が現れ,70%が30歳までに末期腎不全に至る。常染色体潜性型では男女差なく同様な経過をたど