本項では,急性尿細管間質性腎炎(ATIN:acute tubulointerstitial nephritis)について記載する。
頻度
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診断のポイント
【1】腎性の急性腎障害(AKI:acute kidney injury)(腎前性と腎後性が否定される)。
【2】非乏尿性である。
【3】高度蛋白尿や糸球体性血尿がない。
【4】尿細管障害マーカーが陽性。
【5】被疑薬の投与歴がある(表1図)。
緊急対応の判断基準
尿毒症〔嘔気・嘔吐や意識障害,肺水腫,高カリウム血症(K>6mEq/L),代謝性アシドーシス(HCO3-<15mEq/L,pH<7.15)など〕が高度な場合には,躊躇なく血液透析を導入して全身状態を改善させる。
症候の診かた
【1】ほとんどの症例が無症状のまま血清Cr値の上昇から発見されるが,腎機能低下が高度な場合には嘔気・嘔吐や全身倦怠感などの尿毒症症状を認めることがある。
【2】尿量