診療支援
診断

再生不良性貧血・赤芽球癆
Aplastic Anemia and Pure Red Cell Aplasia
山﨑 宏人
(金沢大学附属病院特任教授・医療安全管理部)

頻度

あまりみない(両疾患とも)

GL

・再生不良性貧血診療の参照ガイド 令和4年度改訂版(2023)

・赤芽球癆診療の参照ガイド 令和4年度改訂版(2023)

診断のポイント

【1】再生不良性貧血(表1)

❶2~3系統の血球減少,通常は血小板減少を含む。

❷骨髄の低形成(図1),特に巨核球減少は必須。

❸汎血球減少をきたす他疾患の除外。

【2】赤芽球癆

❶網赤血球の著減を伴う貧血。

❷通常,白血球数と血小板数は正常。

❸骨髄赤芽球の著減。

緊急対応の判断基準

【1】再生不良性貧血

❶高度の好中球減少例は重篤な感染症を合併するリスクが高いので,直ちに専門医に紹介する。

❷高度の好中球減少例であっても,骨髄検査前の安易な顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF:granulocyte colony stimulating factor)投与は控える。発熱を認める場合は,直ちに広域抗菌薬投与による経験的治療(empiric

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