頻度
10万人対年間30人(敗血症患者の約30%,急性骨髄性白血病患者の約30%,悪性リンパ腫患者の約10%に合併)
GL
・日本版敗血症診療ガイドライン2020年版
・造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版
診断のポイント
【1】DICの原因となる基礎疾患がある。
【2】血小板減少。
【3】プロトロンビン時間の延長。
【4】フィブリン分解産物の血漿濃度上昇。
【5】凝固亢進マーカー(トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT:thrombin/antithrombin complex)や可用性フィブリン(SF:soluble fibrin))の血漿濃度上昇。
緊急対応の判断基準
急性前骨髄球性白血病(APL:acute promyelocytic leukemia)に合併するDICでは線溶系が異常活性化しており,脳出血などの出血関連死のリスクが高い。APLに使用するオールトランスレチノイン酸(ATRA:all