診療支援
診断

骨髄増殖性腫瘍
Myeloproliferative Neoplasms(MPN)
下田 和哉
(宮崎大学教授・血液・糖尿病・内分泌内科学)

頻度

あまりみない

診断のポイント

【1】1系統以上の血球が腫瘍性に増殖。

【2】真性多血症(真性赤血球増加症),本態性血小板血症,原発性骨髄線維症が代表疾患。

【3】JAK2CALRMPL変異の検出。

症候の診かた

【1】真性多血症(PV:polycythemia vera)

❶血栓症,出血を合併しやすい。

❷瘙痒感(特に入浴後に顕著),全身倦怠感,睡眠困難,意欲低下,めまい,赤ら顔などを呈する。

【2】本態性血小板血症(ET:essential thrombocythemia)

❶血栓症,出血を合併しやすい。

❷肢端紅痛症(微小血管障害による,繰り返す四肢末端の灼熱痛と紅斑)をきたすことがある。

【3】原発性骨髄線維症(PMF:primary myelofibrosis)

❶巨大脾腫を呈する。

❷全身倦怠感,発熱,体重減少などの全身症状を呈する。

検査所見とその読みかた

【1】PV

❶末梢血:Hb>16.5g/dL(

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