今日の診療
診断

急性リンパ性白血病
Acute Lymphoblastic Leukemia(ALL)
八田 善弘
(日本大学客員教授・血液膠原病内科学)

頻度

あまりみない(成人ALLの発症は人口10万人あたり年間1人程度と推定されている。成人では20~60歳までは年齢による発症頻度に差はみられないが,60歳を超えると増加してくる。T細胞性ALLは若年に多い)

GL

・造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版

・造血細胞移植ガイドライン 急性リンパ性白血病(成人)(第3版)(2020)

診断のポイント

【1】血液検査で貧血,血小板減少,白血球増加を認め,末梢血に白血病細胞(芽球細胞)が出現する。白血球分画ではリンパ球のほかは芽球と成熟顆粒球のみであり,中間の成熟段階の顆粒球系細胞がみられない(白血病裂孔)。

【2】白血病細胞がペルオキシダーゼ染色で陰性であれば通常はALLである。

【3】フローサイトメトリーによる細胞表面マーカーで白血病細胞はリンパ球系表面マーカー(T細胞またはB細胞)が陽性である。

【4】染色体分析でリンパ性白血病に特徴的な染色体異常が認め

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