頻度
あまりみない(悪性リンパ腫の5~10%程度を占め,人口10万対年間2人程度)
GL
造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版(第3版)
診断のポイント
【1】20歳台と50~60歳にピーク。
【2】無痛性のリンパ節腫脹。
症候の診かた
【1】リンパ節腫脹
❶無痛性表在リンパ節腫脹を有する症例が多く,約75%は頸部・鎖骨上リンパ節腫脹で発見される。
❷結節硬化型Hodgkinリンパ腫では約60%に縦隔病変を認める。
【2】全身症状:病状が進行すると,1)38℃以上の原因不明の発熱,2)寝汗(シーツの取り替えを要するほど),3)6か月以内に10%以上の原因不明の体重減少(B症状)を呈する。
【3】Pel-Ebstein型発熱(約1週間の弛張熱と2~3週間の平熱を繰り返す)を認めることもある。
検査所見とその読みかた
【1】採血検査:白血球数の増加,リンパ球数の減少,好酸球増多,貧血,赤血球沈降速度亢進,CRP上昇など