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造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版(第3版)
診断のポイント
【1】1.5cm以上のリンパ節腫脹。
【2】弾性硬,可動性,無痛のリンパ節腫脹。
【3】発熱・体重減少・盗汗。
【4】中高年での発症。
緊急対応の判断基準
腫大リンパ節による主要臓器の圧迫,高カルシウム血症,腫瘍崩壊症候群などoncologic emergencyを併発している場合は,すみやかに専門医にコンサルトを行う。
症候の診かた
【1】表在リンパ節腫脹
❶非Hodgkinリンパ腫では,頸部リンパ節,腋窩リンパ節,鼠径リンパ節の表在リンパ節に腫大を認めることが多い。健常人においても長径1.5cmまでの鼠径リンパ節腫脹は触知することがある。
❷非Hodgkinリンパ腫の腫大リンパ節は,弾性硬であり,可動性があり,無痛であることが多い。
❸低悪性度B細胞リンパ腫では,2~3割の症例で,自然退縮をきたすことがあるので,注意を要す