頻度
よくみる〔筆者らの人間ドックのデータでは平均約50歳で女性1.88%,男性0.23%で年齢とともに増加する(Thyroid 334:428-439, 2023)〕。
GL
・甲状腺疾患診断ガイドライン2021(2022年6月2日改定)
・粘液水腫性昏睡の診断基準(3次案)
診断のポイント
【1】血清遊離T4(FT4)値低値,TSH値高値:筆者らの最近の報告で,健常者の血清TSH値は軽度女性に高く,年齢とともに増加する。FT4値は若年男性で女性より軽度高値で年齢とともに低下する(Thyroid 334:428-439, 2023)。
【2】多くの場合,橋本病が原因。
【3】ヨウ素の過剰摂取,使用薬剤(リチウムやアミオダロンなど)も原因になる。
【4】亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎の回復期にも発症する。
緊急対応の判断基準
【1】重度の甲状腺機能低下症に,何らかの誘因で意識障害,低体温,呼吸不全,循環不全など
関連リンク
- 今日の治療指針2025年版/慢性甲状腺炎(橋本病)
- 今日の治療指針2025年版/先天性甲状腺機能低下症
- 臨床検査データブック 2025-2026/トリヨードサイロニン〔T3〕《トリヨードチロニン》 [小][保] 99点
- 臨床検査データブック 2025-2026/遊離サイロキシン〔FT4〕《遊離チロキシン,遊離T4,フリーT4》 [小][保] 121点(包)
- 臨床検査データブック 2025-2026/遊離トリヨードサイロニン〔FT3〕《遊離トリヨードチロニン,遊離T3,フリーT3》 [小][保] 121点(包)
- 臨床検査データブック 2025-2026/甲状腺機能低下症,粘液水腫
- 臨床検査データブック 2025-2026/甲状腺クリーゼ(甲状腺中毒性クライシス,サイロイドクリーゼ,サイロイドストーム)
- 今日の診断指針 第9版/亜急性甲状腺炎
- 今日の診断指針 第9版/Cushing病