診療支援
診断

下垂体機能低下症
Hypopituitarism
大月 道夫
(東京女子医科大学教授・内分泌内科学分野)

頻度

ときどきみる(2020年度の特定医療費受給者証保持数は18,653人である)

GL

間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン 2023年版

診断のポイント

【1】全身倦怠感,食欲不振,血圧低下,微熱など非特異的な症状で受診することが多い。

【2】検査データとして低血糖,低ナトリウム血症,末梢血好酸球増多を認めた場合には副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症を疑う。

【3】易疲労感,スタミナ低下,集中力低下,気力低下,うつ状態,性欲低下,無月経,勃起障害のような症状を呈することがある〔ゴナドトロピン分泌低下症,成人成長ホルモン(GH)分泌不全症〕。

【4】免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE:immune-related adverse event)により下垂体機能低下症を呈することがあり,注意が必要である。

緊急対応の判断基準

 原因不明のショック,

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