診療支援
診断

尿崩症
AVP Deficiency and Resistance
萩原 大輔
(名古屋大学医学部附属病院・糖尿病・内分泌内科病院講師)

頻度

ときどきみる

GL

間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版

診断のポイント

【1】口渇。

【2】多飲。

【3】低張性多尿。

症候の診かた

【1】多尿:成人においては1日3,000mLまたは40mL/kg以上,小児においては2,000mL/m2以上を多尿と定義する。

【2】口腔内乾燥:軽度の脱水傾向のために皮膚や口腔粘膜の乾燥を認める。

【3】睡眠障害:夜間にも尿意が持続するために睡眠障害の原因となることもある。

検査所見とその読みかた

【1】スクリーニング検査

❶尿量の測定と,血液検査〔血糖,腎機能,尿酸,ナトリウム,カリウム,クロール,カルシウム,リン,マグネシウム,血漿浸透圧,バソプレシン(AVP)〕,尿検査(一般検尿,尿浸透圧,ナトリウム,カリウム)を行う。低カリウム血症や高カルシウム血症は,後天性腎性尿崩症の原因となる。

❷多尿の鑑別として,まずは尿浸透圧により浸

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