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間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン 2023年版
診断のポイント
【1】脱水を示唆する所見を認めない。
【2】低ナトリウム血症(135mEq/L未満)を認める。
【3】血漿浸透圧低値(280mOsm/kg未満)を認める。
【4】尿浸透圧が100mOsm/kgを超える。
【5】尿中ナトリウム濃度が20mEq/L以上である。
緊急対応の判断基準
低ナトリウム血症が重度の場合,意識レベル低下,けいれん,呼吸停止に至る危険性があり,迅速な対応を要する。
症候の診かた
【1】バソプレシンは下垂体後葉から分泌され,腎集合管に作用して水の再吸収を促進する作用をもつため,抗利尿ホルモン(ADH:antidiuretic hormone)とも称される。SIADHは,低ナトリウム血症においてもバソプレシンの分泌が抑制されず抗利尿作用が持続している病態である。
【2】バソプレシンの
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