頻度
あまりみない
【1】1965~1986年の調査では,わが国で1年間に約100人の発症とされている。しかし現在では,画像診断法や検査法の進歩によって発見される例も増え,もっと頻度は高いと思われる。
【2】副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生下垂体腺腫が原因のCushing病と異所性ACTH症候群を合わせたACTH依存性Cushing症候群が約40%,副腎の自律性コルチゾール分泌に原因があるACTH非依存性Cushing症候群が50%となっている。残りは異所性ACTH症候群等の特殊型である。海外では,ACTH依存性が最も多いとされている。
【3】男女比は1:4で女性に多い。
【4】画像診断で偶発的に発見される副腎偶発腫の約10%はコルチゾール(F)産生腫瘍とされ,多くは典型的症状を呈さないサブクリニカルCushing症候群と考えられる。
【5】本項では,ACTH非依存性Cushing症候群の原因であ