診療支援
診断

昆虫アレルギー
Insect Allergy
夏秋 優
(兵庫医科大学教授・皮膚科学)

頻度

ときどきみる

GL

アナフィラキシーガイドライン2022

診断のポイント

【1】刺咬性昆虫アレルギー

❶刺咬性昆虫(主にハチ類,アリ類)に刺されて数分~数10分以内に蕁麻疹,腹痛・下痢,喘鳴・呼吸困難,気分不良などの全身症状が出現。

❷血清中ハチ毒特異的IgE抗体が陽性。

【2】吸入性昆虫アレルギー

❶ゴキブリ,ガ,ユスリカなどのアレルギー:主に家屋内での日常生活で喘息,鼻炎,結膜炎などの症状が出現。

❷個々の環境吸入アレルゲンに対する特異的IgE抗体が陽性。

緊急対応の判断基準

【1】ハチ刺症でアナフィラキシー症状が現れた場合,生命の危険があるため救急対応を要する。

【2】分単位で症状が進行する可能性があり,直ちにルート確保,補液,酸素投与を行う。

【3】血圧低下を認めれば,アドレナリン筋肉注射を行う。

【4】喘息発作に対しては,一般的な喘息治療に準じて対応する。

症候の診かた

【1】皮膚粘膜症状:蕁麻疹,口唇・眼

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