[Ⅰ]IgE依存性
頻度
よくみる(数%:小児期>成人期)
GL
・食物アレルギー診療ガイドライン2021
・食物アレルギーの診療の手引き2023
・食物経口負荷試験の手引き2023
診断のポイント
【1】小児期に多いが成人でも増えている。
【2】いくつかの臨床型に分類される(表1図)。
【3】特定の食物摂取後に症状の誘発を繰り返す。
【4】抗原特異的IgE抗体などの免疫学的機序の証明。
【5】食物経口負荷試験が陽性である。
緊急対応の判断基準
【1】アナフィラキシーへの対応が必要で,アドレナリンの筋注が第1選択(0.01mg/kg,最大0.5mg)。アナフィラキシーの判断は臨床症状による(→,「アナフィラキシー」参照)。
【2】アナフィラキシー歴を有する,あるいはリスクの高い患者ではプレホスピタルケアとしてエピペンが処方され,使用した場合には医療機関の受診が必須である。
症候の診かた
❶表1図に示したようにIgE依存性の