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全身性エリテマトーデス診療ガイドライン2019
診断のポイント
【1】20~30歳台の若年層での発症が大半を占め,男女比は1:9程度と圧倒的に女性に多い。
【2】臨床項目と検査項目を組み合わせ,さらに感染症,リンパ増殖性疾患,他の膠原病などを除外することで診断する。
【3】各種分類基準が提案されているが,2019年に米国リウマチ学会(ACR)と欧州リウマチ学会(EULAR)が作成した分類基準(表1図)が感度,特異度ともに優れており,診断に参考になる。
【4】発熱,関節炎,蛋白尿など非特異的な徴候は本疾患を疑うきっかけとなり,蝶形紅斑(図1図)や腎生検によるループス腎炎の病理組織所見は特異性が高く診断の決め手となる。
【5】自己抗体陽性,血清補体低下は診断において重要な検査項目で,80倍以上の抗核抗体陽性がエントリー基準となる。
【6】発症時に高頻度にみられる徴候として発熱,関節痛,リ
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