頻度
ときどきみる
診断のポイント
【1】女性に好発する。
【2】手指を含む皮膚の硬化がある(図1図)。
【3】Raynaud現象が高率にある。
【4】爪上皮の出血点や爪郭部の毛細血管異常がみられる。
【5】抗核抗体が陽性で,特に疾患特異的抗核抗体が陽性である。
緊急対応の判断基準
【1】突然の著明な高血圧の出現:強皮症腎クリーゼが疑われるので,直ちに専門家のいる病院に移送する。
【2】頭痛,悪心などを伴い,血清クレアチニンの上昇が認められる。
【3】本症は比較的慢性の経過をとる病態が多いが,強皮症腎クリーゼは急速な経過をとり,治療が遅れると透析が必要となったり死に至ることもあるため,早急にアンジオテンシン変換酵素阻害薬の投与を検討する。
症候の診かた
【1】皮膚硬化
❶手指の硬化は必発であり,中枢側に向かって進行する。
❷皮膚硬化が肘・膝より中枢側に及ぶびまん皮膚硬化型と,それよりも遠
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