頻度
あまりみない
GL
脊椎関節炎診療の手引き2020
診断のポイント
【1】遺伝的素因:HLA-B27が重要。
【2】年齢・性別:45歳未満の若年発症,男女比は約3:1。
【3】症状:炎症性腰背部痛,安静で改善せず運動で改善する。
【4】脊椎X線所見:対称性の脊椎靱帯骨棘(syndesmophyte)形成が特徴的である。
【5】仙腸関節X線基準を満たす進行例が強直性脊椎炎である。
【6】仙腸関節X線基準を満たさずMRI所見で仙腸関節炎の認める早期症例をnon-radiographic axial spondyloarthritis(nr-axSpA)とよぶ。
症候の診かた
【1】炎症性背部痛:40歳未満の若年者で緩徐に発症し,3か月以上持続する腰痛は安静時に悪化し,体動時に改善する。
【2】可動域制限
❶胸郭拡張測定:第4肋間の胸囲を最大吸気時と最大呼気時で測り,その胸囲差を測定する。差が2.5cm以下では可動域