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掌蹠膿疱症性骨関節炎診療の手引き2022
診断のポイント
【1】掌蹠膿疱症。
【2】前胸壁に非化膿性骨関節炎(圧痛または腫脹,画像上びらんや骨硬化)。
【3】前胸壁以外の骨・関節・脊椎・仙腸関節に非化膿性骨関節炎(圧痛または腫脹,画像上びらんや骨硬化)。
症候の診かた
【1】骨・関節症状:約80%に前胸壁痛を認める。特に,胸鎖関節炎,胸肋関節炎が多い。約30%に脊椎・骨盤症状として,椎体炎,仙腸関節炎,脊椎強直などを認める。約20~40%に肩,膝,足,手指などの末梢関節炎を認める。
【2】皮膚症状:手掌,足底の無菌性小膿疱,小水疱,痂皮,落屑などを特徴とする。Köbner現象が陽性となる。掌蹠外病変として,足背,膝,殿部などに茶褐色斑や小膿疱を認めることもある。
検査所見とその読みかた
【1】血液検査:特異的な検査はないが,疾患活動期にはCRPなどの炎症反応が上昇する。リウマチ因子や抗C