診療支援
診断

Behçet病
Behçet's Disease
菊地 弘敏
(帝京大学教授・医療共通教育研究センター)

頻度

ときどきみる(わが国の推定患者数は約2万人,男女比は1:1)

GL

ベーチェット病診療ガイドライン2020

診断のポイント

【1】Behçet病は特異的検査がないため,臨床症状と検査・画像所見から総合的に判断する。

【2】口腔内再発性アフタ性潰瘍,皮膚病変,外陰部潰瘍,眼症状の4つの主症状があるが,口腔内再発性アフタ性潰瘍はほぼ必発である。

【3】副症状には関節炎,精巣上体炎,消化器病変,血管病変,中枢神経病変があるが,完全型または不全型の診断基準(表1)を満たしていない場合,特殊型の診断は慎重に行われる必要がある。

緊急対応の判断基準

 Behçet病と診断されている患者に,急激な視力低下,精神・神経症状,下血,浮腫,呼吸困難,喀血などの症状を認めた場合,難治性病態を合併した可能性があるため,各症状に対応した臓器別の専門医への緊急受診が必要である。

症候の診かた

【1】主症状

❶口腔内再発性アフタ性潰瘍

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください