頻度
あまりみない
診断のポイント
【1】耳介の発赤・熱感・腫脹(耳介軟骨炎)。
【2】鼻の発赤・熱感・腫脹(鼻軟骨炎)。
【3】眼の炎症(強膜炎,結膜炎,ぶどう膜炎)。
【4】嗄声・咳嗽・喘鳴・喀痰などの気道症状(気道軟骨炎)。
【5】不明熱・炎症反応上昇。
症候の診かた
【1】耳介軟骨炎:本疾患は軟骨特異的に炎症が起きる疾患であるが,耳介軟骨炎の発症頻度は85~95%程度と最も頻度が高い(日臨免疫会誌 35:157-167,2012)。耳介に発赤・熱感・腫脹を認めるため,診断は比較的容易である(図1図)。耳介に変形が生じることもある。めまい,耳鳴,感音性難聴など前庭蝸牛障害が生じることもある。
【2】鼻軟骨炎:耳介軟骨炎と同様に,鼻に発赤や熱感が生じる。
【3】眼症状:強膜炎,結膜炎,ぶどう膜炎など眼の炎症症状を伴うことがあり,結膜充血がないかなどを確認する。
【4】気道症状:喉頭・気管軟骨が侵され,喀痰貯留