診療支援
診断

髄膜炎
Meningitis
荒岡 秀樹
(虎の門病院・臨床感染症科部長(東京))

頻度

細菌性髄膜炎(成人):あまりみない

無菌性髄膜炎(成人):情報なし(質の高いわが国の疫学データがなく,実態は不明であるが,2000年の論文では成人の細菌性髄膜炎は年間400~500人と推定される)

GL

細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014

診断のポイント

【1】発熱。

【2】項部硬直。

【3】意識障害(以上が古典的3徴)。

【4】頭痛(以上が4徴)。

【5】髄液検査で細胞数,蛋白,糖の評価を行い,かつ原因微生物の検索を行う。

緊急対応の判断基準

【1】髄膜炎は内科的緊急疾患である。特に細菌性髄膜炎の場合は,可及的すみやかな治療開始が求められる。

【2】場合によっては血液培養採取後,髄液検査の結果を待たずに抗菌薬の投与を開始することが許容される。

【3】転院が適切と判断した症例においても,場合によっては抗菌薬の投与を開始してから転院としてよい。

【4】抗ウイルス薬での治療可能な単純ヘルペス性脳炎,髄膜炎には注意を

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