今日の診療
診断

麻疹
Measles
中野 貴司
(川崎医科大学特任教授・小児科学)

頻度

あまりみない(予防ワクチンの普及により)

【1】全数報告対象となった2008年:11,013例の報告。

【2】2009~2019年:35~744例で推移。

【3】2020年:10例,2021年:6例(COVID-19パンデミックの行動制限と普遍的感染予防策励行により減少)。

【4】2023年:COVID-19対策の緩和により,輸入例に端を発した国内での感染例を確認。

【5】2024年:海外とのリンクのある感染例は2023年よりも増加。

診断のポイント

【1】感染源との疫学的リンク(周囲での患者発生,流行国への渡航後,インバウンドとの接触機会が多い)。

【2】ワクチン接種歴がない,あるいは不明。

【3】発熱とカタル症状(咳,鼻汁,結膜充血,眼脂)で発症,その後に発疹が出現。

【4】口腔内頬粘膜のKoplik斑。

【5】血算で白血球減少(特にリンパ球)。

緊急対応の判断基準

 感染力のきわめて強い疾患であり,かつ空

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