診療支援
診断

風疹・先天性風疹症候群
Rubella, Congenital Rubella Syndrome (CRS)
齋藤 昭彦
(新潟大学大学院教授・小児科学)

頻度

あまりみない

診断のポイント

【1】風疹

❶潜伏期間は約14日(範囲:12~23日)で,飛沫感染で伝播する感染力の高い疾患である。

❷周囲での流行状況と患者との接触歴が病歴聴取で最も重要。

❸風疹ワクチンの接種歴を必ず聴取する。

❹発疹は小紅斑や紅色丘疹で,顔から全身に広がる。

❺成人女性では,関節痛や関節炎を合併することがある。

【2】先天性風疹症候群(CRS)

❶妊婦が特に妊娠初期に感染すると高率に胎児に症状が現れる。

❷3徴は白内障,感音性難聴,心奇形である。

❸それ以外に,子宮内発育遅延,発疹,血小板減少,肝脾腫などがみられることがある。

❹成人での流行後,一定期間後(妊娠期間をおいて)に報告される。

緊急対応の判断基準

 先天性風疹症候群が疑われた場合には,小児感染症専門医へのコンサルテーションが望ましい。

症候の診かた

【1】風疹

❶発疹

発熱,上気道症状などの非特異的症状が出現したあとに出現する。

小紅斑

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