診療支援
診断

サイトメガロウイルス感染症
Cytomegalovirus Infection
四柳 宏
(東京大学医科学研究所教授・感染症)

頻度

よくみる(20~49歳の女性を対象にしたIgG抗体陽性率は2015年時点で80%弱である)

GL

・造血細胞移植ガイドライン ウイルス感染症の予防と治療 サイトメガロウイルス感染症(第5版)(2022)

・腎移植後サイトメガロウイルス感染症の診療ガイドライン2011

・臓器移植関連CMV感染症診療ガイドライン2022

診断のポイント

【1】下記「症候の診かた」の項目にある症候がみられた場合は本疾患を疑い検査を行う。

【2】確定診断はウイルス抗原を検出するためのantigenemia法,ウイルス特異的IgM抗体の測定が保険適用されており,こうした検査が陽性の場合はウイルスの増殖が起こっていると判断される。

緊急対応の判断基準

 緊急対応の可能性があるのは免疫不全者のみである。

【1】造血幹細胞移植(ドナー陰性,レシピエント陽性の再活性化時はハイリスク)。

【2】固形臓器移植(ドナー陽性,レシピエント陰性の初感

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください