頻度
あまりみない(4類全数報告対象疾患で年間10例程度の報告がある)
GL
成人肺炎診療ガイドライン2024
診断のポイント
【1】鳥との接触歴や飼育歴を詳細に問診することが最も重要。
【2】発症年齢は50~60歳台に多くみられ,30歳以上が全体の80%以上を占めている。
【3】迅速診断法(グラム染色や尿中抗原検査)で原因菌が証明されない。
【4】末梢白血球数が10,000/μL未満である。
【5】β-ラクタム系抗菌薬が無効である。
【6】鳥類の繁殖期である4~6月に多いほか,1~3月もやや多い傾向にある。
症候の診かた
【1】肺炎球菌性肺炎やマイコプラズマ肺炎と比較して咳嗽や喀痰など呼吸器症状の頻度が低く,頭痛や筋肉痛など肺外症状が多い(表1図)。
【2】比較的徐脈は有名だが,頻度は15%程度である。
検査所見とその読みかた
【1】末梢白血球数が正常であることが多い(表2図)。
【2】肺炎球菌性肺炎やマイコプラズマ肺