診療支援
診断

インフルエンザ
Influenza
石田 直
(倉敷中央病院・呼吸器内科主任部長/副院長(岡山))

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GL

・成人の新型インフルエンザ治療ガイドライン(第2版)(2017)

・インフルエンザ脳症ガイドライン(改訂版)(2009)

診断のポイント

【1】季節,地域における流行。

【2】家族内・集団内で発症がみられる。

【3】突然の発熱,筋肉痛・関節痛。

【4】全身倦怠感。

緊急対応の判断基準

【1】呼吸不全,ショックを呈する症例では,人工呼吸管理,集中治療を考慮し,可能な施設への搬送を検討する。

【2】脳症を疑う症例では,高次医療施設へ搬送する。

症候の診かた

【1】急性に,発熱,頭痛,全身倦怠感,筋肉痛・関節痛などの全身症状が出現し,鼻汁・咳などの呼吸器症状が同時にみられるが,いわゆる「普通感冒」と比べて全身症状が強いことが特徴である。

【2】咽頭のインフルエンザ濾胞が診断に有用なことがある。

【3】高齢者では,非定型的な症状を呈することも多く,食思不振,倦怠感,脱力などの全身症状が前面に出ることがある。

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