今日の診療
診断

水痘
Varicella(Chickenpox)
森内 浩幸
(長崎大学大学院教授・小児科)

頻度

ときどきみる

診断のポイント

【1】10~21日前のsick contact。

【2】紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮の各段階の発疹が混在する。

【3】(鑑別困難な場合は)水疱病変検体の水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV:varicella-zoster virus)抗原検出。

緊急対応の判断基準

 免疫不全(特に細胞性免疫不全)宿主が感染した場合は,迅速に抗ウイルス療法を開始する。

症候の診かた

【1】発熱:程度はさまざま。

【2】発疹:発熱とほぼ同時に始まる。紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮と進んでいき,急性期はこれら各段階の発疹が混在する。集簇傾向がみられる。頭皮にもみられるほか,粘膜にも出現する。かゆみがある。

検査所見とその読みかた

【1】VZV抗原検査:通常は疫学情報(sick contact)と発疹の特徴から診断は可能である。鑑別が困難な場合に抗原検査を行う。水疱または膿疱の内容物またはびらん・潰瘍部のぬ

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