頻度
あまりみない
診断のポイント
【1】海外居住・旅行などの聞き取り。
【3】乳び尿。
【4】顕微鏡により末梢血液中からミクロフィラリアを検出(図3図)。
【5】immunochromatographic testによりミクロフィラリア抗原を検出。
緊急対応の判断基準
慢性疾患なので緊急性を要することはない。
症候の診かた
【1】糸状虫の感染幼虫をもった蚊に刺されたとき,蚊の口吻から皮膚内に感染幼虫が移行する。幼虫は皮膚からリンパ管に入り成長する。鼠径部のリンパ管内側が好集積地である。
【2】メス成虫は体幅0.25mm,体長80mmにもなる。糸状虫はリンパ管の拡張を引き起こし,リンパ液が滞留する。下肢のリンパ流が数年にわたり還流障害を起こすことで,陰囊水腫,象皮症候が出てくる。また,リンパ液は尿路へ漏出するようになり,乳び尿が現れる。
【3】メス成虫はミクロフィラ