今日の診療
診断

マラリア
Malaria
狩野 繁之
(国立国際医療研究センター研究所熱帯医学・マラリア研究部部長(東京))

頻度

あまりみない

診断のポイント

【1】マラリア流行地への渡航歴がある。

【2】突発的な発熱,悪寒戦慄,頭痛などを主訴とする。

【3】貧血,脾腫が認められる。

緊急対応の判断基準

【1】末梢血の赤血球原虫寄生率が4%を超える場合,感染症専門医と相談する。

【2】重篤な合併症である意識障害や昏睡,痛覚鈍麻などを伴う,いわゆる脳性マラリア状態の場合,気道確保,呼吸・循環管理を行う。

【3】重症の貧血〔小児ではヘモグロビン(Hb)<5g/dLまたはヘマトクリット(Hct)<15%,成人ではHb<7g/dLまたはHct<20%が目安〕を伴う場合,赤血球輸血が奨励される。

【4】肺水腫が合併(肺X線写真の所見による)する場合,肺捻髪音があれば透析,なければ利尿をかける。気管挿管して酸素投与,人工呼吸療法が必要となることもある。

【5】上記重症合併症が重なる場合,高次医療機関へ搬送する。

症候の診かた

【1】熱帯熱マラリアで

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