頻度
情報なし(一酸化炭素中毒は,火災やガス器具の不完全燃焼に加え,自動車の排気ガス,練炭による事故や自殺企図で発生しており,年間2,000人を超える死亡者が発生しているともいわれる。災害時に自家発電装置を屋内で使用して発生した事例の報告もある。寒さによって暖房の使用が増え,換気が少なくなる冬場に発生頻度が増加する)
診断のポイント
一酸化炭素は無色無臭で空気よりやや軽い(比重0.968)気体である。症状は悪心や頭痛から意識障害まで多彩であるため,一酸化炭素中毒を疑う状況やイベントを患者や救急隊などから聴取することが重要である。
緊急対応の判断基準
【1】一酸化炭素と結合したヘモグロビン(COHb)による組織への酸素運搬障害が中毒の病態であるため,酸素消費量の多い脳と心臓に障害が出現しやすい。
【2】重症では意識障害や呼吸障害,ショックに陥る場合があり,状態に応じた呼吸・循環管理が必要となる。