今日の診療
診断

統合失調症
Schizophrenia
笠井 清登
(東京大学大学院教授・精神医学)

頻度

よくみる〔発症率は,一般人口の約0.5~1%弱,男女比はほぼ1:1であるが,本症を含む精神疾患の発症には社会環境因子(思春期までの逆境体験,生活上の過負荷など)が関連するため,国や地域,時代,人口統計学的属性によって多少変動がある〕

GL

統合失調症薬物治療ガイドライン2022

診断のポイント

 思春期・青年期を含む10歳台後半~30歳台に発症年齢のピークがある。

 幻覚・妄想・自我障害などの陽性症状,情意減弱などの陰性症状,実行機能障害などの認知機能障害を主徴とする。発症要因の解明は途上だが,大脳皮質や皮質下におけるドーパミン,グルタミン酸神経伝達などの変化の関与がかなりわかってきている。

症候の診かた

【1】前駆期

❶前駆期には非特異的な症状を呈することが多く,精神面では不眠・集中困難・意欲低下,身体面では易疲労感・自律神経症状,行動面では引きこもり・職業や学業上の機能低下などを認める。

❷初期には

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