診療支援
診断

パニック症
Panic Disorder
塩入 俊樹
(岐阜大学大学院教授・精神医学)

頻度

よくみる

診断のポイント

【1】20~30歳台(の初発が多い)。

【2】予期しないパニック発作(PA:panic attack)が2回以上。

【3】PA後の予期不安や行動上の変化(回避行動など)が1か月以上持続。

【4】身体疾患や薬物によるPAの除外。

症候の診かた

【1】 PA:自律神経,特に交感神経系の亢進が急激に生じることによる不安発作。発作は,強い恐怖または不快の突然の高まりで,数分以内にその頂点に達し,そのときには以下の13の症状のうち,4つ以上が生じる。

❶動悸や心悸亢進。

❷発汗。

❸身震いや震え。

❹息切れ感・息苦しさ。

❺窒息感。

❻胸痛または胸部不快感。

❼嘔気または腹部不快感。

❽めまい感やふらつく,頭が軽くなるまたは気が遠くなる感じ。

❾冷感や熱感。

❿異常感覚(感覚麻痺やうずき感)。

⓫現実感消失(現実でない感じ)または離人症状(自分自身から離れている)。

⓬コントロールを失うこと,または気が狂う

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