頻度
よくみる
診断のポイント
【1】20~30歳台(の初発が多い)。
【2】予期しないパニック発作(PA:panic attack)が2回以上。
【3】PA後の予期不安や行動上の変化(回避行動など)が1か月以上持続。
【4】身体疾患や薬物によるPAの除外。
症候の診かた
【1】 PA:自律神経,特に交感神経系の亢進が急激に生じることによる不安発作。発作は,強い恐怖または不快の突然の高まりで,数分以内にその頂点に達し,そのときには以下の13の症状のうち,4つ以上が生じる。
❶動悸や心悸亢進。
❷発汗。
❸身震いや震え。
❹息切れ感・息苦しさ。
❺窒息感。
❻胸痛または胸部不快感。
❼嘔気または腹部不快感。
❽めまい感やふらつく,頭が軽くなるまたは気が遠くなる感じ。
❾冷感や熱感。
❿異常感覚(感覚麻痺やうずき感)。
⓫現実感消失(現実でない感じ)または離人症状(自分自身から離れている)。
⓬コントロールを失うこと,または気が狂う