今日の診療
診断

摂食症
Eating Disorders
中里 道子
(国際医療福祉大学教授(代表)・精神医学)

頻度

よくみる〔神経性やせ症(AN:anorexia nervosa)は,15~19歳が好発年齢のピークである。成人の生涯有病率は,ANはおよそ0.8%(女性1.4%,男性0.1%),神経性過食症(BN:bulimia nervosa)は,およそ0.3%(女性0.4~0.8%,男性0.1%),むちゃ食い症(BED:binge-eating disorder)はおよそ3%(女性3.5%,男性2.0%)〕

診断のポイント

 摂食症は,AN,BN,BEDに分類される(DSM-5-TR)。AN,BNは,体重と体型について強く執着することに結びついた食行動異常を特徴とする。

【1】AN

❶有意に低い体重。

❷肥満恐怖。

❸体重増加を妨げる持続した行動様式(拒食,自己誘発嘔吐や下剤,利尿薬の乱用,過剰な運動など)。

❹自分の体重または体型の体験の仕方の障害,体重や体型への過度のこだわり,低体重の深刻さに対する認識の持

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