診療支援
診断

ネット・ゲーム依存
Internet Addiction, Gaming Disorder
樋口 進
(国立病院機構 久里浜医療センター・名誉院長・顧問(神奈川))

頻度

よくみる

診断のポイント

【1】ゲーム依存については,ICD-11のゲーム行動症の診断基準に従う(表1)。

【2】ゲーム以外のネットアプリに対する依存(例えばSNS依存)についても,ゲーム行動症の基準に準ずる。

【3】思春期に好発し,ゲーム依存は男性に,また,SNS依存は女性に多い傾向がある。

【4】ネット依存外来では,患者の80%以上はオンラインゲームに依存している。

【5】ネットに接続されていないオフラインゲームに比べて,接続されているオンラインゲームへの依存率が圧倒的に多い。

【6】患者は自身のネット使用や問題を過少申告することが多いので,両親などからも情報を得る。

症候の診かた

【1】ゲーム・ネットアプリの使用:長時間に及ぶが,診断のための時間の目安はない。依存しているアプリへの没頭度が強い。ゲームとSNSなど複数のアプリを並行して使っていることが多い。

【2】随伴する健康問題:睡眠障害はネット

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください